【体験者が語る】任意整理のメリット・デメリット

任意整理するべきかどうか

借金があって任意整理（債務整理）するかどうか迷っている。その気持ちは痛いほどよく分かります。かつての僕もそうでした。

僕は借金歴が約9年ほどになりますが（ヨシオの借金歴についてはこちら→実録“借金800万ができるまで”～私はこうして多重債務者になった～）、任意整理をしたのは7年目あたりです。

今回は、そんな僕が任意整理をして良かったと思う事、悪かったと思う事をお話していきます。何かしら参考になれば幸いです。

任意整理して良かった事

• 金利がカットされる
  
  任意整理のメリットと言えばまずはこれ。任意整理すると債務額にかかる利子が基本なくなります。サラ金の金利は最大18％なので、100万円借りていたら年間で18万円もの利子を払う必要があります。これらの金利をカットし、元本のみ返済すれば良くなります。
  
  僕の場合は5社任意整理して、うち4社は利子が0になりました。1社のみ0にはなりませんでしたが、それでも年利3％にまで下げて頂く事ができました。
  
  
• もう借入ができなくなる
  
  これはメリット・デメリットどちらにも捉えられるかと思いますが、任意整理以降は金融ブラックとして扱われるので新たな借入ができなくなります。借金をしている方の多くは、きっと借金する事に慣れてしまっているのではないでしょうか。僕はまさにそうでした。任意整理を機に、借金体質を改善する事が期待できます。
  
  
• 完済のイメージが沸く・借金と真剣に向き合う事ができる
  
  任意整理をするとその後5年6年にわたって、月々いくらずつ返済していくのか事細かな返済計画を知らされます。そして実際に返済を重ねる事で、完済に一歩ずつ近づいているという希望のようなものが持てるようになります。
  
  
• 依頼してから和解まで、サラ金とのやり取りや返済から開放される
  
  実はこれはまさに僕が任意整理した直接の原因なのですが、任意整理を法律事務所に依頼して和解されるまでの期間（ヨシオの場合は3か月ほど）、債務の返済やサラ金とのやり取りからは解放されます。
  
  僕はよく、返済しなければならないお金もFXで溶かしてしまったりしたので、その度にサラ金から取り立ての電話が来ていて、いつも「財布を落としてしまったので今月払えません」と答えていました。
  
  依頼して任意整理がまとまるまでの期間で態勢を立て直し、新たな返済生活をスタートできると言えるでしょう。
  
  

任意整理して悪かった事

• 金融ブラックになる
  
  任意整理が成立すると完済から5年は金融ブラックになると言われています。つまり、任意整理成立から10年程度です。
  
  金融ブラックになると新たな借入ができなくなる・ローンが組めなくなる（クレジットカードが使えなくなる）、と言ったデメリットがあります。
  もっとも、任意整理するかどうか検討するような人間がさらに借金しようとするのは客観的に見て良くない事が多いでしょう。ローンに関して言えば、お金がないから借金も返済できないのに、ローンという名の負債をさらに作るのは、これも喜ばしい事ではありません。
  クレジットカードは利用できなくなりますが、デビットカードは利用できます。デビットカードであれば、オンライン決済もでき、自分の蓄えの範囲を越えて消費する事はできません。
  
  上述のように、お金の使い方を自分でコントロールできない人にとってはむしろメリットと言えるでしょう。
  

まとめ

いかがでしたでしょうか。

僕自身、任意整理をしてまだ返済中の身なので、本当の意味で任意整理を語るのは早計かもしれません。
けど、今の時点では本当に任意整理して良かったと思っています。

今思えば、任意整理せずに毎月の返済をなんとかクリアする事だけ考えていた頃は、ルームランナーの上を一生懸命走っていたようなもので、まったく物事は前進していませんでした。支払いの多くが金利で消え、元本はなかなか減らないからです。無駄に時間を使ってしまったなと思っています。

今は、亀のように少しずつではありますが、借金問題に関しては一歩一歩前進できているように感じています。